ヒータで実現する省エネ加熱、
溶湯保持の新しい形
アルミなどの非鉄金属を鋳造する際、溶解した金属(以下「溶湯」)を一定の温度に保持するために、一般的にバーナが熱源として使用されています。しかし、近年では省エネや脱炭素化の観点から、バーナをヒータに置き換えたいという要望が増えています。
これまで使用されてきた浸漬ヒータでは、以下のような課題がありました。
1.溶湯面が低い場合の空焚き問題
ヒータの発熱部が溶湯面から露出して空焚きとなり、発熱線が断線するリスクがある。
2.超高出力時の高温問題
発熱時の高温が原因で断線する。
これらの課題により、溶湯保持工程の電化が進みにくい状況が続いています。
この状況を打開するため、AL HYPER L、MAXが開発されました。
AL HYPER L(アル・ハイパー・エル)
溶湯面が低い炉でもヒータの発熱部が溶湯面から露出しないように、ヒータの形状を縦型からL型としました。
また、発熱部を長く設計することでこれまでの一般的な浸漬ヒータと比較して、出力を約5倍増加させました。
AL HYPER MAX(アル・ハイパー・マックス)
ヒータの発熱線に従来のニクロム線よりも大幅に融点が高く超高出力でも断線の懸念がない特殊材料を採用。
一般的な浸漬ヒータの約10倍の超高出力を実現しました。
設置例
導入効果
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交換が容易
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後付け可能
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低湯面の炉にも適用可能
(Lのみ) -
電化の実現
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汲出室溶湯温度の安定化
標準仕様例
AL HYPER L
出力 | 6kW、10kW(電源:単相200V) |
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発熱長 | 250mm、400mm (保護管長さ:600~1,000mm) |
チューブ径 | φ60 |
AL HYPER MAX
出力 | 20kW(電源:単相200V) |
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発熱長 | 250mm (保護管長さ:600~1,000mm) |
チューブ径 | φ60 |