「環境」がテーマの公園として、
オープン当初から脱炭素化
2005年に開催された愛知万博。その理念を引き継ぎ、「環境」がテーマの公園として整備されたのが「ジブリパーク」がある「愛・地球博記念公園」です。目指すのは、自然の力を生かしながら持続可能な環境作りに取り組むこと。脱炭素化に向けた施策も、早い段階からおこなわれてきました。
たとえば、2006年開園当初より、太陽光発電による電力を園内一部施設へ供給。また、2010年からは園内一部施設の屋上緑化などにより、季節ごとに異なる温度調節をおこない、空調負荷を低減させています。2023年9月には、地元企業から愛知県さまへの寄付によって、電気自動車(EV)充電設備が駐車場に設けられ、EV利用の来園者の利便性も向上しました。
こうした活動を続けられてきたなかで、「愛・地球博記念公園」では2022年より、中部電力ミライズのCO2フリー電気「Greenでんき」を導入。同公園における電力供給を担う中部電力ミライズが、再エネの地産地消、普及拡大に取り組んでいることが、パートナーとして選んでいただく決め手になったのだそうです。
導入2年目で電力の94%超が
CO2フリー電気に
当時、愛知県営の施設ではCO2フリー電気の導入実績がなかったことから、先進的な取り組みを進めることに大きな意義を感じた、と愛知県の担当者さまは振り返ります。
まずは、同公園内に2022年11月に開園した「ジブリパーク」 で、「Greenでんき」を導入開始。その翌年4月からは、公園全体への導入拡大を目指して調整が進められ、2023年度には、公園全体の電力使用量(8,086,535kWh/年)のうち、94.3%(7,626,805kWh/年)をCO2フリー電気で賄うほどになりました。
CO2の削減効果を計算すると、「7,626,805kWh(2023年度 CO2フリー電気使用量)×0.459kg-CO2/kWh(2022年度CO2排出係数)」から、削減CO2排出量は年間約3,501tという結果に。CO2排出量ゼロの電気を導入したことにより、愛知県の担当者さまからは「SDGsの取り組みの一翼を担っているということを実感しています」との声もありました。
県内の温暖化対策の先陣を切って
取り組みを加速
現在、愛知県さまでは「あいち地球温暖化防止戦略2030」を策定。2030年度までに、県内の温室効果ガス排出量を46%(2013年度比)削減することを目標に掲げています。目標の実現に向け、今後も愛知県さまの積極的かつ先進的な環境保全活動が続くことが期待されます。その一助となれるよう、中部電力ミライズも脱炭素化に向け、さらに取り組みを加速させていきます。