自社の脱炭素化だけでなく、
地域にどう還元するか
株式会社百五銀行(以下、百五銀行)さまは、三重県津市に本社を置き、地方銀行として「地域創生」を重要施策としています。脱炭素を図っていくうえでも、自社の脱炭素だけでなく、それを三重県の地域創生にどう繋げていくか、というところが、百五銀行さまと中部電力ミライズとで脱炭素施策の検討を進めるうえでの起点となりました。
2030年度末排出量ゼロへ向けて
百五銀行さまは、140年以上の歴史を持ちながら、最先端の銀行業務を切り拓くという意味の「FRONTIER BANKING」をステートメントに掲げて成長を続けられています。SDGsへの取り組みとして、「百五の森」の植樹活動、電気自動車・燃料電池自動車の導入、LED照明器具・高効率空調機器・太陽光発電設備の導入など、積極的に実践されています。
近年では、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言へ賛同され、環境配慮型商品の増強などを推進。従業員の一人ひとりが脱炭素に向けて高い意識を持ち、2030年度末に温室効果ガス排出量ネットゼロに向けた取り組みを実施されています。
三重県産の水力電源で、
CO2排出量を削減へ
「地域創生」と「脱炭素」の両立を図るにあたり、百五銀行さまは、県内の水力発電所で作られるCO2フリー電力に注目され、中部電力ミライズが提供する「三重美(うま)し国 Greenでんき」の契約者第1号者さまとして導入いただくことに。
2021年8月1日から岩田本店棟、10月1日から丸之内本部棟で使用する電力をすべて「三重美(うま)し国 Greenでんき」に切り替え。結果、事業全体の使用電気量の約20%にあたる電力を再エネ化し、年間約1,362tのCO2排出量削減(注)を実現しています。
県内の再エネ電源を、
増やす取り組みへ
さらに百五銀行さまと中部電力ミライズでは、「三重美(うま)し国 Greenでんき」の売上の一部を県下の宮川第三水力発電所の改修に充て、地域の再エネ電源の維持・拡大の直接的な支援となる取り組みもおこなっています。
導入理由として「企業としての長年の実績と信頼性。また、トータルで脱炭素のサポートを期待できる」と担当の杉野雅彦さんはコメント。百五銀行さまでは「地方銀行として「地域創生」を重要施策」とし、「三重美(うま)し国 Greenでんき」による県内再投資ができることも企業方針に合うと判断いただいたものでした。
(注)2020年度の使用実績値