安心デマンドコントローラーサービスサービス導入事例

安心デマンドコントローラー
サービス導入により
スタッフが驚くほど成長。
節電意識の高まりが
生産ロスの改善にまで
貢献しています。

堀江織物株式会社さま
(愛知県一宮市)

堀江織物株式会社

発色のよいシルクスクリーン印刷工場と、インクジェット印刷で多品種小ロットに対応するオンデマンド工場を有するプリントメーカー。のぼりや横断幕、布製ノベルティグッズなどさまざまなアイテムの印刷から縫製、加工、出荷まで自社一貫体制でおこなっています。これまで困難とされてきた生地への印刷も可能にするなど、めざすは“プリントの何でも相談所”。
2023年6月、オンデマンド事業部に安心デマンドコントローラーサービスを導入いただきました。

導入先の企業情報

堀江織物株式会社さま
(愛知県一宮市)
堀江織物株式会社

取材先企業担当者・
リポーター紹介

部長:堀江 航司さん

堀江織物

取締役
オンデマンド事業部
部長:堀江 航司さん

部長:武田 裕哉さん

堀江織物

取締役
業務管理部
部長:武田 裕哉さん

リポーター:毛利 結菜さん

脱炭素アンバサダー

リポーター:毛利 結菜さん

ポイント1 節電には「電力の見える化」が必須

どれだけ節電しても肝心のデマンド値は目に見えない。しかし見える化することで基本料金を抑えることができると分かりました。

ポイント2 スタッフに節電意識が定着

見える化画面をとおしてデマンド値を共有しながらチームで節電に取り組む。この取り組みにより「義務感」→「使命感」へとスタッフの意識が大きく変化しました。

ポイント3 年間15万円のコスト削減

サービス導入時に中部電力ミライズと協議をおこない、契約電力を171kWから160kWへ下げる(注)ことで、大きなコスト削減効果が得られました。

(注)必ず契約電力を下げられる訳ではなく、デマンドコントローラーによる負荷抑制計画などによります。

効果が見えにくい
節電への取り組みは、
まるで雲を掴むかのようだった。

取材風景
毛利さん:安心デマンドコントローラーサービスを導入する前、電気や節電について考えることはありましたか?
堀江さん:2021年におきた電力の需給ひっ迫と価格高騰をきっかけに、毎月電気料金の請求書を眺めては「高いな!」と嘆いていました。
武田さん:少しでも節電しようと、印刷機や空調などを30分おきに立ち上げるなどの工夫を社内ではじめました。
毛利さん:30分おきが重要になるんですね。
堀江さん:そうなんです。30分ごとの最大需要電力(デマンド値)を下げるためです。当時、当社の契約電力は171kWでした。つまり、デマンド値が171kWだったということです。
武田さん:当社の場合、そのデマンド値が基本料金として1年間適用されるため、まずはこれを下げることを目標にしました。
取材風景
堀江さん:ただ、どれだけ節電を意識しても肝心のデマンド値は目に見えないので、まるで雲を掴むような感覚で手応えを感じられなかったんです。
武田さん:事実、171kWというデマンド値がいつどのくらい計測されているのかも分からなかったんですよね。
毛利さん:確かにダイエットも同じですね。消費カロリーが目に見えないから、やる気が起きないのかも……。
堀江さん:ある時、中部電力ミライズの担当者にデマンド値の推移を見せていただき、171kWという数値が1年間のうち1日だけしか計測されていないことが分かったんです。
毛利さん:えっ! たった1日だけですか?
武田さん:これは衝撃的でした。
堀江さん:その1日のデマンド値を下げれば、基本料金が抑えられると分かった瞬間です。
武田さん:あとからその日を調べたら、大雪が降った日でした。
堀江さん:さらに160kW前後のデマンド値も年に数日しか計測されていなかったため、適切に節電ができれば150kWまで下げられるということも分かりました。まずは160kWに抑えるだけでも年間で約15万円のコスト削減になります。

当初はためらいもあったが、
電気料金の低減が喫緊の課題と
導入を決心。

毛利さん:安心デマンドコントローラーサービスを導入するにあたって、不安はありましたか?
堀江さん:確実に節電するには、“電力の見える化”が必須だと理解しました。その一方、安心デマンドコントローラーサービスを導入すると、「節電しなければ」とスタッフの皆がプレッシャーにおそわれるんじゃないかと心配もしました。
武田さん:見える化できたからといって本当に下げられるのかという、不安も感じました。
毛利さん:節電が大きな負担になると、本来の業務に影響がありそうですよね。
堀江さん:そうなんです。だから正直に言うと、最初はあまり乗り気ではありませんでした。ただ企業努力として節電は欠かせないとも感じていたため……。
武田さん:すべてにおいて価格高騰が続く中、当社が現状を維持するためには、電気料金を下げるほかなかったのです。
取材風景
毛利さん:導入の決め手となったのは、なんですか?
武田さん:最終的には中部電力ミライズの担当者が節電について丁寧に説明してくれたこと。そして月々定額の支払いで導入できること。この2つが決め手となりました。
堀江さん:とても親身に話を聞いてくれる担当者で、私の不安も払拭されました。
デマンドコントローラー
毛利さん:デマンドコントローラー自体は他社で購入することもできるみたいですが、比較検討はされましたか?
武田さん:実は当社の常務が電気に詳しい人で、話を聞きにおこなったところ「他社の価格よりも安いぞ」と即答。
堀江さん:それを聞いて、比較検討はしませんでした。
毛利さん:デマンドコントローラーを設置する当日、何か問題はありませんでしたか?
武田さん:設置する場所さえ決まれば、当日は特に心配することはありませんでした。
堀江さん:すべてがスムーズで、あれもう終わったの?って。メールの設定なども丁寧に説明もいただきました。
武田さん:デマンドコントローラーって、本当に小さいものなんですよ。
堀江さん:強いて言うならオンデマンド工場はそれなりに広いため、できるだけ多くのスタッフから見える場所にブザー・ランプ(注)を設置しようと工夫したくらいかな?
(注)ブザー・ランプ:設定したデマンド値に近づくと、音と光でお知らせします。

電力の見える化で、
スタッフたちが楽しみながら
節電に取り組むように。

取材風景
毛利さん:実際に安心デマンドコントローラーサービスをどのように活用されていますか?
堀江さん:現在オンデマンド工場には私を含めて12名が勤務しているのですが、全員がブザー・ランプを確認できる位置にいるわけではないため、まずは近くのスタッフが全員に知らせるよう役割とルールを設定しました。
武田さん:ブザー・ランプを1つにするか2つにするかで悩んだのですが、あとから増設もできると聞いて、まず1つからスタートしました。
堀江さん:電力の推移は全員が見られるPCのモニターと、私ともう一人のスタッフのスマホで見られるようになっています。
取材風景
毛利さん:電力の推移を見ることでスタッフの皆さんはプレッシャーを感じていますか?
堀江さん:導入前はデマンドコントローラーに操られるんじゃないかと心配しましたが、いまでは全スタッフが意欲的に節電に取り組んでいます。それも何かとても楽しそうなんです。
毛利さん:それってゲーム感覚でしょうか?
堀江さん:そうかもしれません。ただ今年の夏は酷暑でしたから、結構ブザーが鳴りました。9月以降は工場の屋上にソーラーパネルを設置したこともあり、あまり鳴らなくなったかな?
取材風景
毛利さん:ブザーが鳴った時の対応を教えてください。
堀江さん:最初は私なりの工夫として、6台あるうちのエアコン3台は冷房のまま、残りの3台は送風に。
武田さん:でもそれは節電にならないらしく……。中部電力ミライズの担当者から、6台とも冷房のままで設定温度を上げるのが正しい節電方法ですよとアドバイスをもらいました。
毛利さん:そのほか電力の見える化により、変化はありましたか?
堀江さん:「義務感からの節電」が「使命感での節電」へと、スタッフの意識が大きく変化したように感じています。
毛利さん:そのために何か皆さんにお願いしたりされましたか?
堀江さん:それが自発的になんです。会社から何か指示したわけではなく、電力の見える化による効果だと思っています。
武田さん:数値を共有しながらチームで取り組めるのは大きいですね。
堀江さん:会社への帰属意識も高まるなど、予想外のメリットを感じています。
取材風景節電意識についてスタッフに説明を受ける毛利さん
毛利さん  :堀江さんのほかに、スマホで電力の推移を見られる方にも感想を聞いてみたいのですが……。
スタッフさん:このサービスのおかげで、節電を直に感じることができる。これが本当におもしろくて、やりがいを感じています。
毛利さん  :1日に何回確認されていますか?
スタッフさん:平均10回ほど確認して、数値が上がりそうなら皆に積極的に声をかけています。
堀江さん:彼をはじめスタッフ全員が高い意識で素早く対応してくれて……。
私が警報メールを受信した時には、もう何もすることがない。本当に助かっています。
毛利さん:とてもじょうずに活用されているようですが、マニュアルは作成されていますか?
堀江さん:エアコンの設定温度のみ、マニュアルで定めています。
武田さん:それ以外は随時検討中で、今後中部電力ミライズの担当者に相談しようと思っているところです。
取材風景
毛利さん:最後に安心デマンドコントローラーサービスを導入して、一番よかったことを教えください。
武田さん:全スタッフが気持ちよく節電に取り組んでくれているのが、何よりうれしい効果。いまではこちらから何も言わなくても、皆が新しい節電のアイデアを発信してくれるんですよ。
堀江さん:そんなスタッフの頼もしい一面を知れたのは本当によかった。節電意識が高まると、生地やインクのロスも減らそうという考えが自然と生まれるなど、事業におけるプラスの効果を強く感じています。
毛利さん:それは素晴らしい!本日はありがとうございました!!

取材先企業担当者・
リポーターの詳細

部長:堀江 航司さん

堀江織物

取締役 オンデマンド事業部
部長:堀江 航司さん

オンデマンド事業部の責任者として、昇華転写印刷やダイレクト印刷、ラテックスインクジェット印刷などの受注を取りまとめています。中でもインクジェット印刷のエキスパートであり、お客さまのさまざまな要望に応えるアイデアマンとしても活躍しています。

部長:武田 裕哉さん

堀江織物

取締役 業務管理部
部長:武田 裕哉さん

本社にてお客さまのオーダーから印刷、製造、出荷までの生産管理を担当。ほかにも総務や経理など、その役割は多岐にわたります。SDGs達成に向けた取組みやCSR活動、中小企業向けSBT認証の取得なども積極的におこない、企業価値の創出にも貢献中。

リポーター:毛利 結菜さん

脱炭素アンバサダー

リポーター:毛利 結菜さん

愛知県在住の現役大学生。カルチュラル・スタディーズ(文化研究)の授業で地球環境について学ぶうちに、脱炭素についてもっと深く勉強したいと思うように。中部電力ミライズと二人三脚でお客さまの脱炭素化を応援します!

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