導入事例

  • サービス業
  • Greenでんき
  • 企業価値向上
  • CO2排出量削減

持続可能な観光地としての進化を目指し、
「信州Greenでんき」を導入

株式会社奥志賀高原リゾートさま
(長野県下高井郡山ノ内町)

事業内容: ホテル・スキー場・別荘地管理運営
従業員数: 120人(2024年3月時点)
  • 株式会社奥志賀高原リゾート
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株式会社奥志賀高原リゾート

志賀高原の最も奥に位置するスキー場「奥志賀高原スキー場」や、世界のVIPも利用する「奥志賀高原ホテル」などを運営しています。2023年12月、ゴンドラ近くにあるレストラン「ル シャモア」にCO2フリー電気「信州Greenでんき」を導入いただきました。

取材先企業担当者・
リポーター紹介

総務管理部マネージャー 下田 達徳さん

奥志賀高原リゾート

総務管理部マネージャー
下田 達徳さん

リポーター 毛利 結菜さん

脱炭素アンバサダー

リポーター
毛利 結菜さん

ポイント1 自然を生かした観光事業を展開

国立公園、ユネスコエコパークに指定された地域で、自然を保護しながらその価値と魅力を国内外に広めています。

ポイント2 環境問題への取り組みは着実に

最初の一歩としてGreenでんきを導入し、その後ホテルのアメニティを環境配慮型製品に変更するなど、できることから着実に取り組んでいます。

ポイント3 国内外のお客さまから選ばれ続ける存在に

環境意識の高いインバウンド顧客はもちろん、国内のお客さまにも選ばれ続けるため、環境問題への取り組みは必要不可欠です。

Greenでんきに関する
お問い合わせ

国立公園の第1種特別地域として自然を保護

取材風景
毛利さんはじめて奥志賀高原を訪れましたが、すてきな場所ですね。空気もキレイでとても癒されます。
下田さんありがとうございます。そのお言葉とても励みになります。当社が事業を展開する奥志賀高原は、標高1,500mの志賀高原の最も奥に位置しています。美しく雄大な自然に恵まれたこのエリアは、1949年には上信越高原国立公園、1980年には志賀高原ユネスコエコパークに指定されました。
毛利さん大学の授業で学んだことがあります。国立公園、ユネスコエコパーク、どちらも自然保護が目的ですよね。
下田さんそうなんです。数年前に、国立公園の中でも第1種特別地域(注)に指定されたことで、その意味合いがより一層強くなりました。第1種特別地域であるがゆえに事業活動にさまざまな制限が課せられますが、それは地域の自然を資源とした観光ビジネスをおこなう企業が当たり前に果たすべき社会的責任だと考えています。
(注)「現在の景観を極力維持する必要のある地域」のことで、基本的には周辺の自然に手を加えてはいけない地域のこと。
毛利さん周辺の自然に手を加えてはいけないとのことですが、どんな取り組みをしていらっしゃいますか?
下田さん多くの取り組みがあります。例えば、毛利さんも先ほど目にされたと思うのですが、下流域には貴重な天然イワナの生息地である河川があり、飲料水や農業用水などもこの奥志賀高原を水源としています。ですから、ちょっとした造成でも下流域に影響を及ぼさないよう、細心の注意を払わなければなりません。そういった制限はありますが、世界のVIPが宿泊する国際基準のホテル、地元の食材を取り入れたレストランなどさまざまな魅力を発信しています。その中でも特筆すべきは極上のパウダースノーです。降雪機は導入せず、100%天然雪にこだわっているんですよ。
取材風景
毛利さん100%天然雪のゲレンデだなんて、なんだかロマンチックですね。
下田さん春から秋にかけては、ゴルフやトレッキング、渓流釣りなどさまざまなアクティビティーが楽しめます。いま私たちがいる「森の音楽堂」は、小澤征爾さんが計画し、細部にまでこだわって完成させたコンサートホールなんですよ。
毛利さん大自然に囲まれたホールで楽しむ音楽は、きっと格別ですよね。
下田さん毎年夏には「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀」の受講生たちによる「森の音楽会」が開催され、生前は小澤さんご自身も指揮をとっていました。2024年も盛況のうちに終了し、来年以降も継続して開催する予定です。
毛利さん世界的な指揮者にも愛された、まさにインターナショナルリゾートですね。

Greenでんき導入後、環境への取り組みを拡大中

毛利さん「信州Greenでんき」を導入したきっかけを教えてください。
下田さん10年ほど前から欧州のお客さまが急増しており、その環境意識の高さを肌で感じていました。
取材風景
毛利さんそれはどんなところで感じたのでしょうか?
下田さん欧州のお客さまの多くが「信じられない!ナショナルパーク(国立公園)でスキーができるの?!環境を保護しながら楽しめるなんて!」と感激されています。それに加え、志賀高原の豊かな自然を題材としたSDGsプログラムや自然ガイドツアーにも、欧州からの多くの訪日観光客が参加しています。日本人観光客と比べても参加率が高く、環境に関わる質問も積極的にされるので、やはり意識が高いなと感じています。
毛利さん自然保護や環境への意識が根づいているのですね。
下田さん繁忙期には5割以上を占めるインバウンド客から選ばれ続けるには、この豊かな自然を守っていかなければいけない。そのためには、現状の自然保護活動だけでなく、持続可能な環境への取り組みが不可欠だと感じていました。
毛利さん「信州Greenでんき」はどこで知りましたか?
下田さんよく知る中部電力ミライズの担当者さまに、環境保護ひいては脱炭素についてなにか追加でできることはないか相談したところ、提案いただいたのが「信州Greenでんき」でした。
取材風景
毛利さん最初の印象はいかがでしたか?
下田さん水力発電所が身近にあるのと、長野では「信州Greenでんき」のCMが流れているので、その存在は知っていましたが、CO2排出係数がゼロになることは知らなかったため正直驚きました。さらに「信州Greenでんき」を通じて、長野県の再エネ電源の開発や効率向上に貢献できると知り、社内会議で提案したところ参加者全員から賛同が得られました。現在はゴンドラの近くにあり多くのお客さまが利用するレストラン「ル シャモア」で使用する電気は「信州Greenでんき」に変更されています。
毛利さん導入後の変化はありましたか?
下田さんレストラン「ル シャモア」はウィンターシーズンのみ営業する形態で、まだ2023年の1シーズンしか営業していないので、インバウンド顧客向けに自慢できる効果はそこまで出ていません。一方、中部電力ミライズさんと一緒に、次期に訪れるインバウンド顧客向けの“英語版 信州Greenでんきポスター”を制作したり、もっと対外的にPRできる手段がないか模索してる最中です。自分たちが脱炭素に取り組むのも大事ですが、それと同じぐらい、取り組みを皆さまに知っていただくことも重要ですしね。その一つひとつが顧客体験の向上につながっていきます。加えて、内向きの話にはなりますが、スタッフたちがこれまで以上に節電、節水に取り組むなど意識は高まっているように感じます。
毛利さんスタッフさんたちの環境意識の改革にも有効なんですね。今後、なにか計画されていることはありますか?
下田さんスキー場やホテルの照明をLEDに変えたりなど、脱炭素につながることは、気づいたことやすぐにできることから着実に取り組んでいきます。
毛利さんいま脱炭素社会実現への取り組みを検討されている中小企業やホテル、観光業の皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
取材風景
下田さん当社では自然との共生を軸に、インバウンド顧客が急増したこともあり、「信州Greenでんき」を導入しました。この効果は必ず”集客”という目に見える形で出てくると信じています。
そして、近い将来、国内外問わず“お客さまに選ばれ続ける存在”であるためには、脱炭素への取り組みが必要不可欠となります。
であれば、他事業者に先行して脱炭素に取り組み、先行者利益を得ていくという考え方は自然じゃないですかね。
毛利さん環境問題に積極的な企業は、私たち学生にとっても魅力的に映ります。
下田さん嬉しい言葉です。今後、脱炭素への取り組みは企業経営の道しるべとなってくれるはずです。
毛利さんすてきなお話をありがとうございました。

取材先企業担当者・
リポーターの詳細

総務管理部マネージャー 下田 達徳さん

奥志賀高原リゾート

総務管理部マネージャー:下田 達徳さん

同社が運営する「奥志賀高原スキー場」「奥志賀高原ホテル」「奥志賀高原別荘区管理」に幅広く携わるプレイングマネージャー。地域の自治組織である奥志賀高原常会のメンバーとして、トレッキングコースの整備などにも取り組み、地域を支えています。

リポーター 毛利 結菜さん

脱炭素アンバサダー

リポーター:毛利 結菜さん

愛知県在住の現役大学生。カルチュラル・スタディーズ(文化研究)の授業で地球環境について学ぶうちに、脱炭素についてもっと深く勉強したいと思うように。中部電力ミライズと二人三脚でお客さまの脱炭素化を応援します!

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