CO2削減と品質向上を
両立する予熱技術
アルミや鉄などの鋳造工程では、集中溶解炉で大量に溶かされた金属(溶湯)を製造ラインまで運ぶために取鍋と呼ばれる容器が使用されています。しかし、高温の溶湯を低温の取鍋に注いでしまうと溶湯が急激に冷やされ製品品質に悪影響が出るため、取鍋を予熱する必要が出てきます。一般的にはガスバーナを用いた加熱がおこなわれておりますが、排ガス損失による加熱効率の低さや燃焼エアとして大量に使用するコンプレッサエアだけでなく、温度制御できないために常時フル稼働となりコストやCO2排出量が大きく生じるといったお困り事がよくあります。また、煤の発生による製品品質の低下対策や作業環境の悪化、取鍋容器の過加熱対策にもコスト・工数がかかることが現場の課題として多く発生しています。
弊社が開発した「取鍋予熱装置」は、赤外線の光により取鍋を温め、排ガス損失がなく高効率で燃焼用に多量のエアを使用することもないため、エネルギー消費量が少ないというメリットがあります。さらに、出力やON/OFFを自動で制御することも可能で省エネ性能が高く、CO2削減に大きく寄与する可能性があります。また、クリーンな電気を使用するため煤の発生はなく、排ガス損失や局所過加熱も生じないことから、暑熱対策や取鍋過加熱による容器寿命への対策が軽減も期待できます。
導入効果
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CO2削減
(高効率加熱、出力制御によるエネルギー消費削減) -
自動化可能
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作業環境の改善
(排ガス損失の低減による周囲温度の低下) -
煤を発生させないため
製品品質低減への対策可能製品品質低減への対策可能 -
バーナの局所過加熱による
取鍋歪み発生の解消