お客さまPROFILE
富士特殊紙業株式会社さまは、食品用パッケージの製造・販売を手掛ける企業です。印刷工程とラミネート工程で使用する有機溶剤に対し、CO2排出による大気汚染を抑制する「水性印刷・無溶剤ラミネートへの転換」を推進されています。竣工から32年が経過した工場では、老朽化に伴い作業効率が低下する設備も出てきており、とくに設備更新に際しては、CO2排出量の削減に向けてより省エネ性能の高い機器を導入しようとする意識が高まっています。
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背景・課題
背景
空調設備の熱源機であるガス式吸収式冷温水機が老朽化し、設備更新が喫緊の課題となっていました。更新にあたっては、以下の条件を高いレベルで両立させる必要がありました。
- 省エネ性能の向上によるCO2排出量削減
- 多額の初期費用の抑制
- 導入後のランニングコスト低減
- 限られた設置スペースへの対応
課題
- 「省エネ性能の高い設備をできる限りコストを抑えて導入したい」、「限られたスペースでも設置可能な設備である必要がある」など、多様な目的・課題を満たす最適な仕様やメーカー選定の困難さ
- 設備の導入にあたって、メーカー比較や社内関係各所との調整などを、通常業務を抱えながら社内の限られたリソースの中だけで対応するには負担が大きく、スムーズな推進が困難
- 申請要件や書類作成ルールなどが煩雑であり、初めての経験では進め方が難しい補助金対応
当社提案内容
上記の課題に対して、当社は以下の支援を実施しました。
- 一般的な省エネ論を展開するのではなく、現場を「見る」ことで工場の実態を知り、お客さまの理想と現実を照らし合わせながら、「実現可能な省エネ」について両社でコミュニケーションを重ねながら追求
- 配管を流れる水の「流量」と、熱源機出口温度と建物から還ってきた温度の「温度差」から空調負荷を計測し、実際の空調負荷に適した小さな空調容量にダウンサイジングすることで、導入コスト低減と省スペース化も実現
- 空調容量減などにより補助金対象となることから補助金活用を提案
- 補助金申請手続きにおける関係各所との調整を含めた実行支援により、補助金要件への対応とお客さまの負担軽減に寄与
導入効果
設備導入総額2.7億円に対し、補助金活用により
約33%の
初期費用を抑制
年間600万円、15年間で総額9,300万円のコストダウンを実現
年間329トン、15年間で
4,935トンの
CO2排出量を削減予定







富士特殊紙業
担当者さま
提案力ときめ細かな連携により、社内からも「安心して任せられる」と高い評価の声が挙がりました。中部電力ミライズの包括的なサポートのおかげで、初期費用を抑えながら大幅なCO2削減を実現できました。