商業施設の駐車場を
有効活用し、
再エネ拡大へ
CO2排出量を削減しながら、
買い物に訪れるお客さまもより便利に
カワボウ株式会社さま × 中部電力ミライズ
建物に太陽光パネルが
設置できない
岐阜市長良川北部にある複合型ショッピングセンター「マーサ21」。カワボウ株式会社(以下、カワボウ)さまでは、その「マーサ21」の営業管理をはじめ、カワボウグループ全体の不動産管理をおこなっていらっしゃいます。
「マーサ21」は1988年に誕生。近年は施設の一部でLED照明器具、高効率な空調熱源など、環境にやさしい施設へと切り替えが進んできました。世界中で温室効果ガスの排出ゼロを目指した取り組みが加速するなかで、カワボウさまでも「クリーンエネルギーを導入しよう」と検討を進めていたそうです。ところが、建物の築年数の関係で屋根上へ太陽光パネルを設置できないことが分かったのです。そんな時、「中部電力ミライズから駐車場を活用したカーポート一体型のオンサイトPPAの提案がありました」と、カワボウの担当者さまは当時を振り返ります。
ソーラーカーポート導入で
駐車場を太陽光発電所に
中部電力ミライズのカーポート一体型のオンサイトPPAサービスは、工場や店舗などの駐車場に太陽光発電ができるカーポートを設置し、作った電気をCO2排出量ゼロの電気として自家消費できるサービスです。ソーラーカーポートは架台部分も含め、初期負担ゼロで設置できます。
2022年10月、「マーサ21」のお客さま駐車場(西平面駐車場)にカーポート一体型オンサイトPPAサービスを導入。初期費用ゼロ円で長期にわたって再エネ由来の電気を調達できることに加え、「お客さまが乗降時に雨に濡れることを防ぎ、夏場には車内温度の上昇を抑制する」という点に、カーポート型のメリットを感じられたそうです。さらに、道路に面した駐車場に設置されていることで、「対外的な環境への取り組みのPRになる」とブランドイメージ向上につながることへの期待を寄せていただきました。
雨をしのぐ屋根としても、
CO2排出量削減にも成果
現在、「マーサ21」駐車場台数330台のうち、110台がソーラーカーポート。買い物に訪れるお客さまからは、「雨に濡れなくて良いね」という好評の声が届くことがあるそうです。
CO2排出量についても、カワボウさまの2023年度実績で168t削減
(注)を実現。現在はCO2排出量を年間約140t削減することを目標とされています。こうしたカーポートPPAによる取り組みを、岐阜県主催の中小企業対象のクリーンエネルギー導入説明会で講師として説明したこともあったそうです。
今後もカワボウさまでは、CO2フリー電気の導入や「マーサ21」における店舗も含めた全館LED照明化、全空調の高効率設備への更新が進んでいく見込みです。中部電力ミライズも脱炭素化のパートナーとして、これからも新たな企画や提案などで、サポートさせていただきます。
(注)中部電力ミライズ株式会社2022年度CO2排出係数(調整後)0.459kg-CO2/kWhを用いて算出