「気候変動への対応」に向けて
缶詰用空缶、化粧品、食品用プラスチック容器などの総合容器メーカーである大和製罐株式会社(以下、大和製罐)さまでは、限りある資源を次世代に繋ぎ、人と自然が共存する社会の実現を目指すため、マテリアリティ(重要課題)の一つとして、「気候変動への対応」に取り組まれています。
具体的なアプローチとして、温室効果ガス削減目標の達成のため、このたびスチール缶の主力工場である清水工場(静岡県静岡市清水区)へオフサイトPPAを導入いただきました。
2024年8月1日から発電開始予定で、年間約1,000tのCO2削減を見込んでいます。
今後、オフサイトPPAでの再生可能エネルギーの導入に加え、非化石証書などの各種取り組みを検討されることで、マスバランス方式により、Scope2排出量を100%削減することも視野にいれられています。
環境価値が高いスチール缶へ
スチールの原料である鉄は地球の重量の1/3を占める豊富な資源であり、用途が広く金属製品の90%以上を占めています。また、磁石を使って選別ができ、リサイクルしても品質低下がないので、∞(無限)に生まれ変わることができます。スチール缶のリサイクル率は92.7%(2022年度)であるため、そもそもスチールは環境に優しい素材であるといえます。
大和製罐さまのスチール缶の6割以上を製造する清水工場への再生可能エネルギーの導入は、製缶工程のCO2排出量を減らし、環境にやさしい素材であることに加え、さらにこれまでよりも「環境価値が高いスチール缶」とすることができました。
大和製罐の環境室室長の赤地さんは、「今後もPPA採用を含めた再エネ率の拡大、非化石証書を有効活用したオフセットによる環境価値製品の提案など、環境対応を負の投資とせず、戦略的に伸ばしていきたい」と期待を語ってくださいました。
大和製罐さまは、今後も環境にやさしい製品を製造される総合容器メーカーとして、持続可能な社会の実現を体現されていくことでしょう。