地球に優しい企業活動の
一環としてPPAを導入
「かんてんぱぱ」のブランドで知られる長野県伊那市の食品メーカー、伊那食品工業株式会社(以下、伊那食品工業)さま。一般向けの寒天ゼリーの素や、各種インスタント食品の製造、販売で知られています。また、業務用の寒天、ゲル化剤など、食品のほか化粧品や医療向けなど製品を展開し、国内シェア約8割を誇っています。
社是に基づき「地球にやさしい企業活動」を展開されていますが、その一環として2021年より太陽光PPA(電力購入契約)で発電設備を取り入れていらっしゃいます。
環境負荷低減を毎年着実に
ステップアップさせるために
伊那食品工業さまの主力製品である寒天の材料は海藻です。海藻をはぐくむ豊かな自然を守るために、伊那食品工業さまはこれまでも敷地内のアカマツの保護や、脱プラスチックに貢献する可食性フィルムの研究など、環境保護につながる活動を続けてこられました。
担当の吉川明さんは、「これまで、海藻残渣のリサイクルや可食性フィルムの開発、敷地の緑化などで環境負荷低減に努めてきました。年輪のように毎年着実にステップアップするなかで、さらなる脱炭素の策として、工場で使用する電気を再エネでまかなうべく太陽光PPAを導入した」と語ってくださいました。
PPA活用で、省エネ投資と
再エネ投資の両立へ
太陽光PPAは、企業の屋根などに、電力会社が太陽光発電所を設置・運営する仕組み。発電した電気を「使った」量に応じて、企業は毎月サービス料金をお支払いいただくサービスです。企業は初期費用やメンテナンス費用を支払うことなく、屋根などで発電した再生可能エネルギーを自社で有効活用できます。
伊那食品工業さまでは藤沢工場の屋根に269.80kWの太陽光パネルを設置。年間約28万kWhの電力を賄っていらっしゃいます。自社専用の太陽光発電を初期費用ゼロ円で導入できるため、太陽光発電への投資分を省エネなどの他の環境施策に回すことができます。 敷地内のアカマツ保護や、脱プラスチックなどの環境保護活動や、省エネの実施、再エネ設備の導入と、環境活動を全方位に実施する同社には最適のサービスと言えます。
伊那食品工業さまは、環境負荷の低減や脱炭素といった「地球にやさしい企業活動」により、長野県の環境部より先進的な取り組みをされているという評価を受けられました。担当者さまのコメントにもあるように、脱炭素社会の実現には、日々の積み重ねが欠かせません。今後も太陽光PPAをはじめとしたさまざまな取り組みで、社是を体現されていくことでしょう。