要素技術紹介
当社では、これまで培ってきたあらゆる電気加熱、冷却技術を活用し、お客さまにとって最適なシステムをご提供いたします。
急速冷却
目的
加熱工程の後には製品を「冷却」する必要があります。冷却は、空冷か水冷が一般的です。冷却工程が長く、ボトルネックになっているケースもあります。弊社では、冷却時間を短縮する方法を検討しています。
原理
急速冷却を実現するには、水の蒸発潜熱を活用した水冷が効果的ですが、シャワーや水槽に付ける冷却方法では、冷却後に製品に水残りし、乾燥が必要になります。また空冷のみで急速冷却する場合は、(1)空気温度を下げる(2)流速を上げるが考えられます。弊社では、経済性、効率性を考慮し、「ミスト」を活用した急速冷却を実施しています。ミストとエアを組み合わせて高速冷却し、水残りが無いようにミスト流量の切替制御や製品温度を元にファンへの切替運転を実施します。
ここがポイント!
水残りを解消した急速冷却
当社では、ミスト・高圧エア・ファンを冷却源とした急速冷却装置を開発しました。製品が100℃以上では、ミスト量を制御しながら高圧エアで急速冷却し、100℃以下では水残りがないようにファンで冷却します。
ノズル仕様や冷却レシピ(経過時間による各冷却源の流量調整)がポイントになります。
この技術によって、例えば鋳造工程の冷却において冷却設備長が1/3以下になる可能性があります。
中部電力ミライズでできること
当社では、ミスト・高圧エア・ファンのそれぞれのレイアウトや流量、レシピを変更した冷却試験を実施することが可能です。
試験の様子
急速冷却装置「HDブラストクーラー」
急速冷却装置「HDプラストクーラー」を紹介します。
加熱工程後の製品を急速に冷やすことができる技術です。
従来、急速冷却は水を使用しますが、割れや水残りといった課題がありましたが、ミストを使用することで、これらの課題をクリアしています。
開発事例
急速冷却装置
- プレスリリース
導入事例
自動車部品の鋳造ラインに急速冷却装置を設置し、冷却工程において短時間で安定した製品の冷却品質を実現。
- 導入事例