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テレワーク中にできる省エネ術

テレワーク(在宅勤務)がすっかり当たり前になり、「自宅で過ごす時間が長くなった」という方も多いのではないでしょうか。今回は、テレワーク中に心がけたい省エネ術について解説してみたいと思います。

1ヶ月間毎日テレワークしているとすると、どのくらいの電力が消費されているのでしょうか。電力量料金は、電気製品公正取引協議会が定めた目安単価の31円/kWh(注1)で計算してみます。

パソコン

  • デスクトップパソコン1台(標準時の消費電力=約34W(注2)

→1ヶ月間の営業日分(20日間)の電気代:8.432(8時間分の電気代)×20日=168.64円

(注2)NECのパソコンで算出
デスクトップパソコン/2022年春モデル/LAVIE A27
標準時・約34W/最大時・約90W/スリープ時・約4.8W
  • ノートパソコン1台(標準時の消費電力=約6.5W(注3)

→1ヶ月間の営業日分(20日間)の電気代:1.612(8時間分の電気代)×20=32.24円

(注3)NECのパソコンで算出
ノートパソコン/2022年春モデル/LAVIE N13
標準時・約6.5W/最大時・約45W/スリープ時・約0.4W

エアコン

  • 冷房(最小消費電力=110W(注4)

→1ヶ月間の営業日分(20日間)の電気代: 27.28(8時間分の電気代)×20=545.6円

  • 暖房(最小消費電力=105W(注4)

→1ヶ月間の営業日分(20日間)の電気代: 26.04(8時間分の電気代)×20=520.8円

(注4)Panasonicのエアコンで算出
冷房/最小消費電力・約110W/最大消費電力・約1250W
暖房/最小消費電力・約105W/最大消費電力・約1980W

照明

  • LED電球(定格消費電力=7.4W(注5)

→1ヶ月間の営業日分(20日間)の電気代: 1.8352(8時間分の電気代)×20=36.704円

(注5)PanasonicのLED電球で算出
LED電球プレミアX 7.4W(電球色相当)
定格消費電力/7.4W

「ノートパソコン」「暖房」「照明」で考えた場合、20日間で発生する電気代は約589円(「冷房の場合は613円」)。これを1年間で計算すると約5,060円(注6)かかっていることになります。想像よりも多いでしょうか?少ないでしょうか?日々の意識によってはさらに電気代がかかってしまうこともありますし、反対にもっと減らすことだってできるはずです。

(注6)1年間の計算式
  • ・冷房(約613円)×3ヶ月分(6月・7月・8月)=1839円
  • ・暖房(約589円)×5ヶ月分(11月・12月・1月・2月・3月)=2945円
  • ・冷暖房なし(約69円)×4ヶ月分(4月・5月・9月・10月)=276円
毎日の心がけでパソコンの消費電力を削減

たとえば「パソコン」の場合、お昼休みの1時間は電源をオフにするだけで省エネ効果を期待できます。ディスプレイの明るさも自分だけが視認できる程度の40〜50%に設定したり、一定時間で自動的にスリープ状態に移行するエコモードに設定したりするのもおすすめ。

今すぐできる省エネの工夫、エアコンを見直そう

「エアコン」はもっとも省エネになる自動運転モードにして、室内温度を冷房なら28℃、暖房なら20℃を目安に。サーキュレーターなどを併用して室内の空気を撹拌させると、快適に過ごせるでしょう。今回取り上げている「パソコン」「照明」に比べると最も消費電力が高いので、「稼働する時間をできるだけ減らす」という意識を持つのもポイントです。

さらに照明で省エネ!LED化の大きなメリット

「照明」は白熱球や蛍光ランプを使っている場合、「寿命」「消費電力」どちらも省エネ性能が高いLEDへの切り替えを検討するようにしてください。そして仕事中は「作業している部屋以外の照明はオフにする」「日中は明るい窓際で作業して照明をオフにする」など、ムダな電気を使わないように意識すると良いでしょう。ただし、照明の明るさは集中力や効率に影響を与えますので、省エネを意識するあまり暗い環境で仕事をしてしまうのは禁物です。

今回ご紹介した省エネ術を実践すると共に、電力会社や電気料金プランを見直すことでさらなる電気代の節約につながるケースも。あらためて「電気を意識する」という生活を送ってみてください。一度身につければ自宅でも、オフィスでも、省エネにつながる行動が当たり前になると思います。

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