2025年11月05日
中部国際空港株式会社
中部電力ミライズ株式会社
中部国際空港株式会社と中部電力ミライズ株式会社は、このたび、中部国際空港におけるオンサイトPPA(電力売買)サービス(注1)の導入に関して合意しました。本合意に基づき、中部電力ミライズ株式会社は、2027年4月(予定)より、中部国際空港の旅客ターミナルビルならびに貨物施設に対して、太陽光発電による電力供給(以下「本事業」)を開始します。
中部国際空港においては、2023年12月に国土交通大臣より認定を受けた「中部国際空港脱炭素化推進計画」(注2)の実現に向けて、関係事業者が連携した各種取り組みを進めております。同計画では、空港内への再生可能エネルギー(太陽光発電)の段階的な導入拡大を掲げており、本事業は2025年度着手分として、中部国際空港株式会社が中部電力ミライズ株式会社とともに取り組むものです。
本事業では、2026年1月より順次、中部国際空港の旅客ターミナル地区ならびに貨物地区に合計出力3,954kW(旅客ターミナル地区:3,542kW、貨物地区:412kW)の太陽光発電設備(注3)を新たに設置します。これらの太陽光発電設備は2027年4月から運用を開始する予定であり、発電された電力は、旅客ターミナルビルならびに貨物施設に供給(自家消費)されます。
本事業によるCO2排出削減量は、年間で約1,829t(注4)を見込んでおります。これは「中部国際空港脱炭素化推進計画」で掲げた目標削減量(2030年度までに空港地上施設からの温室効果ガス排出量を2013年度比で46%削減)の約6.0%に相当し、2021年5月に中部国際空港株式会社が表明した「セントレア・ゼロカーボン2050宣言」(注5)の実現にも寄与するものです。
なお、中部国際空港へのメガソーラー(注6)の設置は、本事業が初の取り組みとなります。
中部国際空港株式会社は、今後も更なる再生可能エネルギーの導入に向けた取り組みを推進し、空港分野における脱炭素化の実現に寄与するとともに、中部地域の持続的発展に貢献してまいります。
中部電力ミライズ株式会社は、本事業を通じて中部国際空港の脱炭素化を支援し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献してまいります。
(注1)PPA(Power Purchase Agreement)とは、事業者が需要家(電力使用者)の敷地内の屋上などに太陽光発電設備を設置し、その設備で発電した電力を長期契約に基づいて需要家に供給するサービスです。
本事業では、中部電力ミライズ株式会社の100%子会社である株式会社シーエナジーが太陽光発電設備の設置・保有・運営を担います。
(注2)中部国際空港脱炭素化推進計画
(注3)旅客ターミナル地区においては、第1・第2旅客ターミナルの屋根上に太陽光パネルを設置します。
貨物地区においては、従業員用駐車場にカーポート一体型の太陽光発電設備を設置します。
(注4)年間想定発電量および中部電力ミライズ株式会社の2023年度CO2排出実績(調整後排出係数)を基に算出。
(注6)1MW(1,000kW)以上の出力を有する太陽光発電設備。
本事業の概要
| 設置場所 | 第1旅客ターミナルビル屋根 第2旅客ターミナルビル屋根 貨物地区P7従業員駐車場 |
|---|---|
| 太陽光パネル設置容量 | 旅客ターミナル地区:3,542kW 貨物地区:412kW |
| 年間想定発電量 | 約434万kWh/年 |
| PPA事業者 | 中部電力ミライズ株式会社 |
| 設置・保有・運営事業者 | 株式会社シーエナジー |
| 年間CO2削減量 | 約1,829t- CO2/年 |
| 運用開始 | 2027年4月(予定) |
旅客ターミナル地区および貨物地区に設置される予定の太陽光発電設備のイメージ
以上





