2025年01月31日
中部電力ミライズ株式会社
当社は、本日までに、静岡県の遠州地域(注1)に拠点を持つ計15社(以下、「参画企業」)のお客さまと、遠州地域の脱炭素化への貢献を目的として太陽光発電の導入量最大化と有効活用に取り組む「遠州脱炭素プロジェクト」(以下、「本プロジェクト」)に関する協定を締結し、本日から本プロジェクトを開始いたしました。
(注1)かつて遠江国(とおとうみ)と呼ばれた現在の静岡県西部地域の呼称。湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎市の8つの市町が該当する。
参画企業の皆さま(50音順) 株式会社アイゼン スズキ株式会社 |
本プロジェクトは、当社が参画企業に太陽光発電設備の設置をご提案するとともに、余剰電力を参画企業間で融通することで、各企業が自社の敷地内に太陽光発電を導入するだけでは実現できなかった、地域全体における太陽光発電の導入量の最大化と有効活用を図るものです。
一般的に、お客さまが自社の屋根などを活用し太陽光発電を導入する場合、発電された電気を敷地内で同時に消費する必要があるため、お客さまの時間帯ごとの電力消費量に対して、経済的に最適となる規模の発電設備を設置します。このため、お客さまの電気の利用状況によっては、屋根上などの設置スペースを十分に活用することができない場合がありました。
本プロジェクトでは、当社が、オンサイトPPAサービス(注2)を活用し、太陽光発電設備を導入する余地のある参画企業の敷地内に、その企業の電力需要以上の電気を発電する設備の設置をご提案いたします。発電した電気のうち自家消費することができない余剰電力は、当社が、その時間帯に電力を消費できる別の参画企業とのマッチングをおこない、オフサイトPPAサービス(注3)のしくみにより参画企業内で融通することで、無駄なく活用されます。
(注2)当社グループがお客さまの敷地内に設置した太陽光発電設備などで発電する電気を、お客さまにて自家消費いただくサービス。発電した再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)由来の電気の使用量に応じサービス料金をいただくため、お客さまは初期負担無しで再エネ由来の電気を利用できる。
(注3)敷地外に設置した太陽光発電設備などから、電力系統設備を介して電気を供給するサービス。
これにより、太陽光発電設備を導入する余地のある参画企業は、余剰電力を気にすることなく、従来十分に活用できなかった屋根上などの設置スペースを最大限に活かして太陽光発電を導入いただけます。そのため、太陽光発電の自家消費量を最大化できるほか、スケールメリットを活かすことで、ご利用になるオンサイトPPAサービスの料金の低減も期待できます。
また、屋根上のスペース・耐荷重の不足など、さまざまな理由で太陽光発電の導入・拡大を断念されていた参画企業は、別の参画企業から遠州地域由来の余剰電力を調達することで、自社の脱炭素化を進めることが可能となります。
本プロジェクトでは、遠州地域由来の余剰電力を「選ぶ」・「使う」ことが、遠州地域全体の再エネを「増やす」ことに繋がるため、参画企業の皆さまが、自社の脱炭素化と同時に再エネの「追加性」に貢献いただけることとなります。
今後、再エネを主力電源にするためには、発電設備の拡大のみならず、再エネをいかに有効活用(設備利用率の向上)するかという点も重要となります。
当社は、本プロジェクトの参画企業とともに、再エネのシェアなどに取り組むことにより、再エネの導入量の最大化と有効活用を実現し、各企業の枠を超えて遠州地域の脱炭素化を目指してまいります。
本プロジェクトのスキーム
一般的なオンサイトPPAサービスの導入イメージ
別紙
「遠州脱炭素プロジェクト」の概要[PDF:2,331 KB]
「みんなで脱炭素プロジェクト」ロゴマーク
「みんなで脱炭素プロジェクト」は、中部電力ミライズが企業や自治体の皆さまとともに再エネを増やし、有効活用することを進めていく参加型の取り組みです。
「遠州脱炭素プロジェクト」は「みんなで脱炭素プロジェクト」の一環であり、中部電力ミライズは参画企業の皆さまとともに、遠州地域の脱炭素化に貢献してまいります。
以上