2024年09月12日
富士電機株式会社
中部電力ミライズ株式会社
富士電機株式会社(以下「富士電機」)と中部電力ミライズ株式会社(以下「中部電力ミライズ」)は、このたび、富士電機の子会社である富士電機パワーセミコンダクタ株式会社(以下「富士電機パワーセミコンダクタ」)を含めた3社で、専用の太陽光発電所を活用したオフサイトPPA(注1)(以下「本PPA」)の導入に関する契約を締結したことをお知らせします。
(注1) 敷地外に設置した太陽光発電設備などから、電力系統設備を介して電気を購入するしくみ。
本PPAについて
本PPAは、パワー半導体を製造する、富士電機の松本工場(長野県松本市)と富士電機パワーセミコンダクタの大町工場(長野県大町市)、飯山工場(長野県飯山市)の3工場(以下「当該3工場」)が、当該3工場専用の太陽光発電所で発電した電気の供給を受けるものであり、契約期間は20年間です。
中部電力ミライズは、中部電力グループの株式会社ジェネックスが愛知県・三重県内に新たに設置し、2025年4月から順次、運転を開始する予定である15か所の太陽光発電所(パネル合計出力:約10,700kW)から電気を調達し、当該3工場へ供給します。
中部電力ミライズが提供するオンサイトPPA(注2)・オフサイトPPAのサービスにおいて、パネル合計出力10,000kWを超える規模の太陽光発電所の活用は初であり、富士電機は中部電力ミライズとともに、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の普及拡大に貢献します。
(注2)敷地内の屋上などに設置した太陽光発電設備などから電気を購入するしくみ。
本PPAの導入による効果
本PPAの導入により、富士電機および富士電機パワーセミコンダクタの当該3工場では、年間約5,726トンのCO2排出量を削減します。
また、当該3工場では、2022年6月から順次、中部電力ミライズが提供する「Greenでんき」(注3)を活用しており、加えて本PPAを導入することで、当該3工場における年間使用電力量(注4)のうち約33%をCO2フリー化できる見込みです。
これにより、2023年度における富士電機全体の生産時の温室効果ガス排出量の約2%に相当する、年間約7,241トンのCO2排出量削減が可能となります。
(注3)中部電力グループが保有する水力発電所等の再エネ電源に由来する非化石証書を使用し、実質的に再エネ100%かつCO2を排出しない電気を提供するサービス。
(注4)当該3工場における2023年8月~2024年7月の総使用電力量。
富士電機と中部電力ミライズは、今後も再エネ由来の電気の活用を進めることで、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
富士電機の脱炭素化に向けた取り組み
富士電機は、「環境ビジョン2050」において、2030年度目標として、生産時の温室効果ガス排出量を2019年度比で46%超削減することを掲げ、設備の省エネ化や自社生産拠点への太陽光発電設備の導入、再エネ電力の購入拡大を推し進めています。これにより、2030年度の全社電力使用量(注5)における再エネ電力比率は55%(2023年度実績:6%)まで高まる計画です。
今般のオフサイトPPAの導入に関する中部電力ミライズとの契約は本目標達成に向けた施策の一環であり、オフサイトPPAの導入は富士電機として初の取り組みです。
(注5)電力使用量:電力購入量+自家太陽光発電量
本PPAの概要
導入時期 | 2025年4月(予定) |
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太陽光発電所の運転開始時期 | 2025年4月以降、順次(予定) |
パネル合計出力 | 約10,700kW(愛知県・三重県内15か所) |
供給場所 |
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契約期間 | 20年間 |
オフサイトPPA・「Greenでんき」の概要
「みんなで脱炭素プロジェクト」ロゴマーク
「みんなで脱炭素プロジェクト」は、中部電力ミライズが企業の皆さまとともに再エネを増やし、有効活用することを進めていく参加型の取り組みです。
富士電機は、オフサイトPPA サービス・「Green でんき」の活用を通じて、同プロジェクトに参加し、脱炭素社会の実現に貢献しています。
以上