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「NAS電池式バーチャルパワープラント技術」を活用した需給調整市場への調整力の供出の開始~複数事業所のリソースを高精度に高速制御することで、再エネ拡大を支援します~

2022年04月05日

中部電力ミライズ株式会社
日本ガイシ株式会社

中部電力ミライズ株式会社のロゴと日本ガイシ株式会社のロゴ

中部電力ミライズ株式会社(代表取締役:大谷真哉、以下「中部電力ミライズ」)と日本ガイシ株式会社(代表取締役社長:小林茂、以下「日本ガイシ」)は、電力貯蔵用NAS®電池(以下「NAS電池」)を活用したバーチャルパワープラント(注1)(以下「VPP」)技術の構築に成功し、本日、本技術を活用して需給調整市場への調整力の供出を開始いたしました。

需給調整市場は、カーボンニュートラルの実現に向けて、天候に大きく左右される太陽光や風力といった再生可能エネルギー発電の導入拡大が見込まれる中、電気の需要と供給の差(需給ギャップ)をなくすための電源(調整力)の確保を目的に2021年4月に開設されました。
本市場に参入し、VPP技術を活用した調整力を供出していくためには、お客さまの生産設備や自家発電設備、蓄電池といったエネルギーリソースを高精度に制御することが必要となります。

両社は2021年から、本市場の参入に向けて、中部電力ミライズがリソースの制御をおこなうアグリゲーターとなり、日本ガイシの開発したNAS電池と豊田通商株式会社(取締役社長:貸谷伊知郎)が提供する蓄電池群制御技術を活用したVPP技術に関する実証試験をおこなってきました。このたび、これら技術を活用し、複数事業所のリソースを高い精度で高速制御できる「DR高速制御エンジン(注2)」の開発に成功したため、日本ガイシの小牧事業所(愛知県小牧市)と知多事業所(愛知県半田市)のNAS電池をリソースとしたVPPを構築し、需給調整市場に参入することになりました。
また、本技術により、単体では市場要件を満たせないエネルギーリソースについても市場供出が可能となり、お客さまの参入障壁を低減しました。

NAS電池式VPP技術のポイント
  • お客さま電気使用実績値のリアルタイム計測による高速フィードバック制御
  • 個々のエネルギーリソースの特性を考慮した最適制御
  • ピークカットや非常電源などの他用途との共存
  • 複数事業所のエネルギーリソースを組み合わせ、また、高出力・大容量・高速応動性に優れたNAS電池の活用による高精度の制御

中部電力ミライズと日本ガイシは、カーボンニュートラルの実現に向けて再生可能エネルギーを普及拡大する上で、急激な出力の変動に対応する課題の解決のためにも、調整力の役割を担うVPP事業の拡大を目指し、VPPを活用した新たなエネルギーサービスを構築していくとともに、SDGsへの貢献に向けた取り組みを進め、お客さまのご期待にこたえてまいります。

(注1)太陽光発電などの再生可能エネルギー発電設備、蓄電池、お客さまの電力使用設備などをネットワークでつなぎ、あたかも1つの発電所のように機能させる仕組み

(注2)需給調整市場の制御における受電点での目標値と実績値の乖離分を高速で補正するよう調整用途のエネルギーリソースへの制御指示値にフィードバックするシステム

以上

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